現在、第三子を妊娠中のグレーゾーンママイサナです。
丁度第三子妊娠がわかる直前くらいに発達障害の相談に行きはじめ、妊娠がわかると同時に手続き開始、4歳息子の療育が始まりました。
御年35歳、初産ではないものの高齢出産に足を突っ込む+息子の療育が始まりいろいろ心配も増え、ナーバスになっていました。
そんなわけで、ずっと念頭にあったものの、受けたことがなかった「クワトロ検査」を受けました。
クワトロ検査を受けた理由と、どんな流れだったかを簡単にご紹介します~。
クワトロ検査とは?
クワトロ検査(クワトロテスト)は、妊婦の血液中にある構成物を計測し、確率を検査するスクリーニング検査(可能性の高い人を選別して確率を出す方法)です。
生まれてくる子ががダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、解放性神経菅奇形である可能性を計算して出してくれます。
クワトロ検査を受けた3つの理由
実は、第一子妊娠中から興味のあったクワトロ検査。
でも、第一子、第二子ともに、受けずに来ていました。
多分、私、覚悟がなかったんですよね。結果次第で自分が命の選択をする覚悟が。
実際検査を受けてみて、どうするかは別として。でも、そんな私が今回受けることにしたのは、息子が発達障害疑いがあるといわれたことも関係しています。
①二人いる子どもを見ながら何らかの障害を抱えて生まれてくる子を育てる自信がなかった
検査を受けるときも言われましたが、クワトロ検査はあくまで可能性の話で、確定的事実がわかるわけではありません。
そのうえで、でもやっぱり可能性があるなら「未来を選びたい」と思う自分がいました。
子ども二人の将来に向けた貯金も最低限している中で、すごく裕福なわけではないから、
●自分が働けなくなる環境はできれば避けたい
●今いる二人の兄弟のことを考えながら未来を選びたい
●私が人間としてすべてを受け入れるキャパがない
と、第三子妊娠するにあたって思うようになりました。
もちろん、兄弟は3人欲しいから妊娠を選んだわけですが、今ある違法ではない制度を使うことは今回自分にとって有益だと判断したから検査を受けることにしました。
②発達障害の手続きや療育の大変さを思い知ったから
今回、4歳の息子の療育をはじめるにあたって感じたのが、
「お母さんの時間と労力めちゃくちゃかかるな」
でした。
まともに働きながらは、本当に難しいでしょう。でも、将来を考えたら無視できることでもない。
収入は減るのに、時間も労力も「優先してしかるべき」という感じで物事はすすみます。
「これが、二人とかになったら、私はパンクするな」
と、単純に思いました。
ただでさえ、妊娠、乳幼児子育ての大変さは上の2人で思い知っています。
もちろん来てくれた命をすべて受け入れることはしたい。同時に、家族だからこそ大事にしたい。
余裕がなくなって幸せな家族をイメージすることができなかったので、いろいろな可能性を知り、決断できるならしたいと思いました。
③35歳で高齢出産となるから
芸能人たちが続々高齢出産する中、30代で出産妊娠を経験している周りを見ると、多くの友人が何かしらトラブルを抱えていました。
正直、毎回出産は違うし、怖い。
だからこそ、心配は少しでも減らしたい。
その心配をひとつ減らす手段としてクワトロ検査を受けることが今回は自分にとっていい判断になると思えました。
自分も仕事をしており、検査代の約3万円を捻出できる環境にあったのも大きいです。
クワトロ検査を夫と話す
毎回、クワトロ検査に関しては夫とどうするか話していました。
「気になるならありかもしれないね」
くらいで、毎回ふんわりと返答。
今回もそんな感じだったので、私の(↑の)思いを伝え、検査すること(そして結果次第では一緒に選択をしてほしい)を伝え、二人で決めることだから一応家計から出すという話をしました(のちに家計ギリギリにより私が出した)。
クワトロ検査は簡単に終わる
妊娠中の血液を分析して結果が出るクワトロ検査は、
●3万円というハードル
●結果が出るまでの2~3週間のドキドキ
という部分以外は注射のみだからすごく気楽でした。
それでも、結果を聞くときはやはり緊張。
そして、数値的可能性はでるものの、
「検査で数値が出ても、問題なく生まれてくる子もいるし、逆に数値が普通でも、何かのハンデを抱えて生まれてくる子のパターンも実際ある」
と、看護師さんに話をされたように、これですべてを回避できたわけではありません。
現実に、長男は何の問題もなく生まれてきましたが、発達障害グレーゾーン児で、療育も通っています。
クワトロ検査、医療関係者はやはり「なぜ受けるか」が気になるみたい
検査を受けるとき、お医者さんや看護師さんに「なぜ」と聞かれることがありました。
私の場合は転院したので、転院先でも聞かれました。
責められることもありませんでしたが、歓迎ではないのもなんとなく伝わりました。
「すべての命が大切」
それは、医療従事者にとっては、とても大事な倫理観だと思います。
でも、同時に、親である私にとっては、家族という組織を運営していくうえで必要と感じた選択でもありました。
なので、まあ、いろんななんで?とか、どうして?に対する答えを持っておく方が、妊婦的には受けやすくなるんじゃないかなと思います。
「たられば、の可能性を選択できるのであれば、私はしたい」
そう、私は思いました。
ただ、医療従事者には、「長男が発達障害で、療育も大変なので一応受けておきたいと思いました」と伝えています(実際に理由の一つなので)。
クワトロ検査は自分とパートナーと話し合って決めること
病院によっては、クワトロ検査を行っていないところもあります。
それは、医療従事者として、医療機関としての姿勢なので、それぞれでいいと思っています。
そのうえで、自分たちには必要かもしれないと思えば受けるのもありだと思います。
実際に、そういう検査があって、受けるのは非合法でも何でもないので。
個人的には、無痛分娩くらいの認識で、行えるようになればいいなとも思っています。
おなかに来てくれた子は、もちろん尊いです。
でも、私の周りの「きょうだい児」さんは、当たり前に結婚をあきらめたり、自分の将来をかける選択をしているのを、みてきました。
自分は、それができるかというと、できません(息子の療育ごときでもこんなに大変だと思っているので)。特に、兄弟がすでに二人いる現在、できません。
だから、周りがどう、倫理観がどうではなくて、「自分の人生としてどうか」を考えることができたらいいと思っています。
幸い、現在妊娠は、継続中、実際生まれてくるまでいろいろわかりませんが、私はクワトロ検査を受けてよかったと思っています。
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